某HR系コンサルティングファームが組織変更を行い、これまであった人事制度コンサル部門と、人材育成コンサル部門を統合して、タレント・マネジメント部門としたそうです。
「企業の組織力強化のためは、ハードHRとソフトHRを融合して、支援すべきである」との目的の下、総合的タレント・マネジメント・サービスとして、再定義したのです。
一見すると、サービス強化の方策に見えますが、果たしてそうでしょうか?これは、稼稼働率が急低下している両部門を統合し、コスト削減することが、どうやら真の目的のようです。
社員の首きりを、リストラクチャリングと呼んで美化したのと似たような図式が透けて見えます。こういう場合に、横文字は便利なのです。
横文字になった時点で、それ以上その意味を深く追求しようという気持ちが薄れてしまうのは、なぜなんでしょうか?
まだまだ横文字に弱い日本人のマインドが、思考停止を助長しているような気がしてなりません。