今年に入ってまだ一ヶ月しかたっていないのに、以下のような出来事が続けざまにありました。
1月7日 仏政治週刊誌「シャルリー・エブド」への襲撃
1月17日 安倍首相がエジプトで、「ISILと闘う周辺各国に総額で2億ドル程度支援を約束する」と演説
1月20日 イスラム国が日本人人質二人と2億ドルの交換を要求
1月26日 「九条の会」発足時の呼びかけ人で東大名誉教授の奥平康弘氏死去
1月29日~2月1日 「21世紀の資本論」著者トマ・ピケティ氏来日
1月31日 ワイツデッカー元ドイツ大統領死去
2月1日 後藤健二さん殺害の動画配信
それぞれが連動しているわけでもなんでもありませんが、私の中ではなんとなくつながってしまいます。因果関係ではなく共時性的なつながりです。
そのつながりの中で、さまざまな疑問が湧いてきます。
表現の自由はどこまで尊重されるべきか?
多様性の尊重を妨げるものは何か?
自己責任と国家の役割との関係は?
国民を守るのは軍事力か平和主義か?
同盟とは何のためのなされるのか?
テロを撲滅するのは軍事力か貧困対策か?
成長と格差はバランスできるのか?
できないとすれば、どう優先順位をつけるべきなのか?
テロとは何なのか?
国家自身によるテロ行為は行われていないのか?
表現の自由があっても、「口をふさぐ」のはなぜなのか?
過去と現在、そして未来はどのようにつながっているのか?
日本は世界に中でどのような「国」になりたいのか?
自分はどのような「国」に住みたいのか?
それに対して、自分は何ができるのか?
これらに正解はありません。
田坂広志さんが「知性を磨く」でこう書いています。
「知能」とは「答のある問い」に対して、早く正しい答えを見出す能力
「知性」とは「答の無い問い」に対して、その問いを、問い続ける能力
今、問われているのは、我々の知性の力だと思います。
田坂 広志

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