一昨日、スマートHRD養成講座(第二期)がスタートしました。日本CHO協会主催の、全夜4回の講座です。あらゆる業種の企業からの主に人材開発部門の方々18名が今期のメンバーです。
同じような問題意識を持つ異業種からの参加者同士が、積極的に学びあう「場」の力を、あらためて感じました。
一応私が講師なのですが、ほとんど必要ないかのようです。最初に2つの「問い」を投げかけ、グループディスカッションしていただきました。
「企業が生き残っていくために人材開発は不可欠なのでしょうか?」
「御社の人材開発部門のミッションは何ですか?」
この問いだけで、規定の2時間半は終わってしまいそうな勢いでした。面白いのは、自社と全く異なる視点や考え方を、他社の方から学べる点です。もちろん、そのまま取り入れえることは難しいでしょうが、新たな視点をもらうことによって、今後の選択の可能性は確実に広がります。社内での議論では、ほとんど不可能でしょう。
ある外資系企業の方は、こう発言されました。
「同業他社から多くの即戦力を採用したが、ほとんどが成果を出せないで去っていった。ウチのやり方には合わないんです。結局、時間がかかっても、若手を内部で育てることにしました。」
全ての会社がそうであるはずもありませんが、ここには一つの事実があります。この事実を、どう捉えるべきなのか、それは現場で日々人材開発に取り組まれる方には、とても重要な問いかけです。
これは一例に過ぎませんが、こういう現場からの問いかけに、私も非常に勉強させていただいています。
あと三回が、とても楽しみです。
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