メタ認知を促す問いかけの力

ダイアローグ(対話)の重要性が、だいぶ企業の中でも浸透してきたように思います。効果的なダイアローグを進めていくには、問いかけの力が欠かせません。

 

これが実は非常に難しいのです。質問と何が違うのか?

 

質問とは、疑問を相手に投げかけ、答えをうることにより聞き手が満足する行為です。問いかけは、相手に対して、思い込みや固定したマインドセットに目を向けさせる行為です。従って、聞かれた人が、自分自身で気づいていなかった自分に気づき、満足するはずです。

 

的確な問いかけは、相手にメタ認知させるわけです。メタ認知とは、自分自身をもうひとりの自分が上空から眺めている状態のイメージです。(元ヤクルトの古田さんは、優れた捕手には、上から見ているもう一人の自分がいると、言っていました)

 

では、メタ認知を促す問いかけを発するには、どうしたらいいでしようか。これには、ある程度の経験が必要ですが、代表的な型もあるような気がします。

 

他にもあるでしょが、以下4つが思いつきました。

●前提を疑う:「そう言うけど、本当にそう?」

●可能性を広げる:「他の方法もあるんじゃない?」

●根っこを掘る:「それは、実はXXだからじゃない?」

●やり直しを問う:「もし、今だったらどうする?」

 

思い込みや偏見、勝手な前提によってがんじがらめになったと感じたら、だれかに問いかけてもらうとういいかもしれません。案外、自分のことを一番わかっていないのは自分だと、あらためて気づくかもしれません。

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このページは、福澤が2010年1月27日 17:53に書いたブログ記事です。

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