上達する教室とそうでない教室

ある友人の妻君がフランダンスを習っています。彼女は、なんとなく上達が遅いような気がして、別の教室に変えました。すると、これまで行っていた教室と全く違う雰囲気で、みるみる上達しているそうです。

 

先生の教え方もあるようですが、最も違うのはそこに集まってくる生徒の意識なのだそうです。もちろん上手な人ばかりではないでしょうが、みんなが少しでも上達したいとの意欲に満ちており、それにつられて自分も頑張ってしまうのだそうです。彼女は前の教室のおっとりした雰囲気が何となく違うと感じていたから、移ったのだと推測します。

 

きっと先生が、そういう雰囲気を作りだすことに注力しているに違いありません。レッスン方法にそれほど違いはなくとも、自分が望むような「学びの場」づくりに長けているのでしょう。そして、その雰囲気が彼女に合っていたのでしょう。

 

 

そんなに奇麗でもなく、とりたてておいしいわけでもないのに、つい足が向いてしまう飲み屋があります。なぜか、そこにいると居心地がいい。その理由のひとつには、そこに集まっているお客さんたちの特性にあると思います。自分にとって、感じのいい人たちが集まっているのです。でも、その店へ来ない人からみたら、そうではないかもしれません。そう感じて足が遠のく店もありますね。

 

結果としてそういうお客さんを選んでいるのは、店主です。店主の個性が出ていて、それに知らず知らずのうちに共鳴する人が集まるようになっているのでしょう。居心地とはそういうものだと思います。19世紀のパリのcaféもきっとそうだったのでしょう。

 

 

フラダンス教室も飲み屋もカフェも、先生や店主の個性が客を集め、集まった個人個人がまた集団の個性(あるいは価値観)を形作っていく。ただし、メンバーは常に一定割合で入れ替わっているから、排他的にはならない。

 

強い組織は、そういう特徴があるのかもしれません。となると、やはりリーダー次第ということなのでしょうか?

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このページは、福澤が2009年12月17日 13:49に書いたブログ記事です。

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