コンサルタントと問いかけ

世の中には、コンサルタントと名乗る人はごまんといます。別に国家資格や、条件など必要ないにも関わらず、なんとなく「エラそう」な印象を与えそうなので、好まれるのかもしれません。

 

ところで、コンサルタントの役割とはなんでしょうか?意外に明確には定義されていないようです。以下の三つに整理できるのではないでしょうか。

 

1)    ある分野の専門家として稀少な情報を提供する

2)    クライアントの診断をし、処方箋を与える

3)    クライアントが問題解決するプロセスを支援する

 

1)の専門家は、情報量で貢献し、2)の診断者は、クライアントの非日常を日常として、その症状にいかに対処すべきかの知識と経験を豊富に持ち、かつ適切な打ち手を選択することで貢献します。医師(広い意味ではコンサルタントです)や戦略コンサルタントはここです。3)の支援者は、クライアントに寄り添って、能力を最大限に引き出してあげることで貢献します。

 

それぞれ全く異なる役割なのです。とは、いいながら、医師は状況によって症例情報を豊富に持つ専門家にもなりますし、患者の自然治癒力を引き出す支援者にもなります。つまり、状況によって、適切な役割に切り替えることが出来なければならないのです。

 

では、いつ、どのように切り替えるべきと判断するのでしょうか?これは結構難しいです。支援者の役割として振る舞うべきときに、専門家ぶって情報(答)を提示してしまえば、もう自ら問題解決しようとはしなくなってしまうかもしれません。でも、どこかのタイミングでは、答えを与えたほうがよくなるかもしれません。

 

その判断をするための武器が、「問いかけ」なのだと思います。適切な問いかけをし、それへのクライアントの反応を見て、状況を正しく把握する。

 

 

では、適切な問いかけを、どう選択するのか?これまた難しい問題です。

 

 

 

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このページは、福澤が2009年9月10日 21:11に書いたブログ記事です。

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