日本奥地紀行:大鹿歌舞伎とパワースポット&アンシャンテ

3日、昨年に続いて長野伊那谷の大鹿村に江戸時代から続いている地歌舞伎である大鹿歌舞伎http://www.vill.ooshika.nagano.jp/kyoiku_iinkai/kabuki_teiki_koen09haru.htmlを観に行ってきました。秘境ともいえる大鹿村に、このような伝統芸能が続いていること自体驚きですが、それよりも客席と演者(村民)が一体となっての舞台の雰囲気は、きっと歌舞伎も文楽も昔はそうだったんだろうなと感じさせるものがあります。

千秋楽.jpg 

役者とは別に三味線を弾きながら語る浄瑠璃弾き語りの存在が、ユニークです。文楽であれば、三味線や大夫は、観客のほうに向かっていますが、ここでは、役者の方に向かっています。やはり主は、太夫ではなく役者なのです。

 

ただ、大鹿歌舞伎の場合は、82歳になる竹本登太夫の力量が役者に比べて抜きんでているため、つい舞台より太夫さんを聴き入ってしまいました。

 

急峻な山々に囲まれた耕地も乏しい典型的寒村にもかかわらず、幕末から明治にかけて13もの芝居専用小屋があったそうです。現在でも村内に7か所の舞台が残っています。今は、春と秋に、各一日別の舞台で演じられています。いずれも回り舞台と太夫座まで備えています。

 

春の午後、地歌舞伎と弁当を楽しんだわけですが、日本が古くから伝えてきた農村の豊かさにあらためて考えさせました。物質的豊かさではなく、精神的豊かさこそが、人を幸福にするという、当たり前のことですが、忘れがちなことを思い出させてもらった気がします。

 

娯楽が乏しかったということもあるでしょうが、自分たちで娯楽を作り上げるバイタリティーは、是非とも参考にしたいものです。

 

そして、帰り道、こちらも昨年に続いて分杭峠のパワーパワースポット.jpgスポットにも寄ってきました。本州の中央を走る中央構造線上には、パワースポットがいくつかあるそうですが、その中でも最も強い「気」が出ているとされているそうです。http://bungui.fineup.net/

 

信じない方もいるかもしれませんが、そのスポットに近づいていくと、手の指先や足の裏からびりびりした電流のようなものを感じます。そして、不思議にリラックスできるのです。(入口の看板の写真を貼っておきます。)

 

 

その後、数年ぶりに駒ヶ根市の「アンシャンテ」というベンガルカレーの店に寄り、カレーを持ち帰りしました。この近くに海外青年協力隊の研修施設があり

隊員には有名な店です。ご主人も、協力隊員としてバッグラデシュに派遣され、そこでのカレーの味を忘れられず、全くに素人にも関わらず店を始めたそうです。ものすごく美味しいのですが、いつ来ても商売っ気がなく、素朴にご夫婦で経営されています。儲けよりも味の追求を重視する姿勢に、学ばされる思いです。

 

ちょっと変わった行楽案内みたいになってしまいましたが、GW故ご容赦ください。でも、日本は奥が深い・・・。

 

 

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このページは、福澤が2009年5月 5日 17:36に書いたブログ記事です。

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