正しい判断をするには

重大な局面での判断を、間違えないようにする秘訣はあるのでしょうか。

 

判断を間違う要因を、まず考えてみたいと思います。自分自身の数ある失敗を思い越してみると、情や我欲に引きずられる、狭い視野で考えている、小さな理屈にこだわりすぎた、そんな要因があった気がします。

 

では、どうすれば、正しい判断を妨げる要因を排除できるのでしょうか。ひとつには、「ここ」と「いま」から離れることだと思います。意思決定するのは、今ここで、です。そうすると、判断の材料もどうしても今、ここに偏りがちです。

 

例えば、大きな問題となっている雇用問題。経営者は、今いる社員をどうするのか?リストラしなければ今期営業赤字に陥る、それでいいのか?株主にどう説明すればいいのか?など、「いま」「ここ」での対応に頭を抱えていることでしょう。

 

大企業の経営者くらいになれば、「いま」「ここ」だけでなく、未来や社会への影響も考慮に入れるべきでしょう。ましてや、政治家は。

 

 

「いま」「ここ」からいったん離れて、普遍的な思想なり価値の視点を持って判断すべきなのでしょう。そのためには、一人孤独に思考する場所が必要かもしれません。さらに、時間的空間も超えるべきです。たとえば、歴史や古典に遊ぶことでしょうか。

 

 

時間に追われ、どこに行っても、携帯電話やメールでがんじがらめになってしまいがちな私たち。強い意志を持って実行しなければならないでしょうが、その対価は大きいように思います。

 

不動清水の木.jpg

 

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 正しい判断をするには

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.adat-inc.com/cgi-bin/mt-tb.cgi/65

コメントする

このブログ記事について

このページは、福澤が2009年3月 3日 11:55に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「初心の花」です。

次のブログ記事は「不況時の社会人自己学習」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.1