学習における時間と空間

先日eラーニングと集合研修のブレンド型について書きました。http://www.adat-inc.com/fukublog/2009/02/e.html

eラーニングが登場したのは、そもそも時間と空間に縛られず学習させたい、しかも学習者の進捗管理などきめ細かくしたい、というニーズからだったと思います。

 

時間と空間の自由度から、学習及び研修を整理してみたいと思います。時間の自由度とは、いつでも好きな時に学べるかどうかですね。また、空間の自由度とは、特定の場所に出向く必要があるかどうかです。

 

そうすると、二軸のマトリクスができます。さらに同心円を描き、内側ほどインタラクティブ性が高いことを表します。(図 参照)

時間X空間jpeg.jpg 

OJTを中心としたⅣ象限は除くとして、一般にⅢ、Ⅱ、Ⅰの順で、そして内側から外側の順で効果は高いと考えられます。しかし、その順でコストも高くなるはずです。そして、企業はコストと効果の見合いで、学習の手段を選択していくわけです。

 

ある特定テーマ修得のために、単純にある象限とある象限の手法をブレンドつまり組み合わせて、双方のいいところを取るということは、時に必要かもしれません。ただ、それでは効果と効率が単に平均化されるだけでは、あまり面白くありません。

 

それよりも人材開発担当者は、

    状況やテーマによって、手法を賢く使い分けられるような選択眼を高める

    既存手法で効果最大化すべく、学習者への「働きかけ」を練る

    eラーニングやWBTを内側にシフト、すなわちインタラクティブ性を高めるようにテクノロジーの進化を促す

 

という方向を目指すべきではないでしょうか。

 

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このページは、福澤が2009年2月25日 19:01に書いたブログ記事です。

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