自分の声をテープで聞いたり、写したビデオを見ると、死ぬほどイヤじゃないですか?写真すら見たくないです。たとえ、傍から見てすごくきれいで魅力的な人でも、同じような反応を示しますよね。自分がなんとなく抱いている自分自身のイメージと、ギャップがあるからではないでしょうか。
また、お気に入りのレストランで、ある日突然味がおちたり、サービスが悪くなると、もう一切次から行きたくなくなりませんか。冷静に考えれば、おちたとはいえ、まだ他のよく行く店よりは、レベルが高かったりするにもかかわらず。
いまだにばたばたしている定額給付金ですが、手に入れるまでにすごく時間がかかって、もう忘れたころに受け取っても、たぶんたいして嬉しくないのではないでしょうか。驚きがなくなれば、もうけものだから散財してしまおうなんて思わなくなる。既にもらって当然のお金なんですから。
入社同期よりもわずかボーナスが千円多かっただけで、大喜びした人を知っています。
このように、ヒトは絶対基準で評価するより、自分が勝手に抱いたイメージと比べて評価する癖があるようです。それとズレているとすごく感動したり、逆に落胆します。
逆に言えば、自己イメージつまり期待値をいかにコントロールするかがポイントになってくるわけです。営業、マーケティング、交渉、部下管理、そして学習の場も。期待値のコントロールがうまくいくと、多くの問題は解決しそうな気がします。
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