近頃の就活学生の生態

今朝、電車の中でばったり、久しぶりの友人と一緒になりました。彼女は、某有名国立大学でキャリア指導(就職指導?)の責任者をしており、いろいろ苦労しているそうです。

 

「今は生損保に、誰も行きたがらない。人気がないのはわかるけど、こういう時期に入ってこそ、とは誰も考えないのよね。」

(まあー、学生はそんなもんでしょう。大人以上に目先しか見えないのだから)

 

「総合商社から内定をもらった子が、どうすれば危険が多い国に駐在しないようにできるでしょうか? とまじめに相談に来るの。絶句したわ。そもそも商社を希望するのも変だけど、取るほうも変よね」

(確かに絶句・・・。面接での演技は一流なんだろうな)

 

OGの大手新聞社社会部長に、就職活動中(決して就活とはいいません!)の学生に講演に来てもらったんだけど、学生に新聞を読んでいるか問うたところ、半分以上が読んでないほうに挙手した。OGは、本気で怒っていたわ」

(ふーん、そこまで読まないんだ。大人も読まなくなっているけど・・。)

 

「講演のレポートを書かせると、講演者の名前や肩書きや会社名を間違えて書く学生がとても多い。読売新聞を毎日新聞と書いてくる子もいるの。なんで、私がそんなことを指導しなくちゃいけないの!!」

(ここの大学の学生ですら。いわんや他大学の学生をや)

 

「最近の学生は、新聞は読まない。TVもあまり見ない。車に興味はない。海外旅行にも行かない。でも、なぜか海外でのボランティアとか、NPOとかにすごく興味があるのよね。それで、平気で学校休学して、ふらーっと、援助しに海外にいっちゃうの。いいことだとは思うけど・・・、よくわからない」

(確かに、よくわからない。でも、そういう形で、外に目が向いているのは、明るい兆候かも)

 

彼女は、ひとしきりしゃべった後、「新年度最初の会議に遅れそうー」と、慌てて電車を駆け下りていきました。

 

世の中、どこも大変です。

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このページは、福澤が2009年4月 1日 10:47に書いたブログ記事です。

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