これまでは、企業組織の中に多くの「知」は蓄積されてきました。ところが、インターネットの普及などにより「知」の多くが組織から「個」に移動しつつあります。また、組織から離れ、その専門スキルを活かし自立する道を選ぶ個も増えつつあります。しかし、知を保有した個が、その能力を最大限に発揮できる環境が整っているとはいえません。
既存組織も、必要とする知恵や知識を外部から導入することに抵抗はなくなりつつあります。長い時間をかけて、それらを内部で生み育て伝承するよりも、必要なタイミングで必要なもののみを外部調達するほうが合理的との考えももはや珍しくないのです。また、既に個の「知」を無視し得ない状況にあるのも事実でしょう。しかし、それにも関わらず、個の「知」をいかに効果的に取り入れ活用すべきか、その方法を模索し続けているのが現状ではないでしょうか。
このような状況において、アダットは優れた個の「知」とそれらを活かしたい組織とのコラボレーションを促すプラットフォームになりたいと考えています。高いスキルを持った分散した個が、組織に依存せずとも自らの価値を社会に提供できるプラットフォームを構築することにより、個と組織が広く、高いレベルで相互依存できる社会の出現を促したいのです。
それを実現する最初のステップとして、個と組織の成長に欠かせない能力開発の分野においてプラットフォームづくりを始めることに致しました。まだまだ小さな一歩に過ぎませんが、皆様のご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
株式会社アダット 代表取締役
福澤 英弘
