伊勢神宮 能楽奉納(1/2)

毎年恒例の能の発表会、今年は伊勢神宮の内宮参集殿能舞

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台にて、7/7(日)に行いました。我々の先生である観世喜正師が、神様に能楽を奉納するというのが正式な名目であり、その後で素人弟子もついでに奉納という名の発表会を行うというわけです。

なにせ、場所が伊勢神宮ですから、これまでの地方での会とは趣が大いに異なります。これまで、昨年の名古屋能楽堂から溯り、彦根城、佐渡、京都観世会館と場所を変えて実施してきました。いずれも夏だったので浴衣に袴の衣装でよかったのですが、今回が紋付袴です。

7/6(土)早朝に東京駅に集合、そこから団体行動です。団体旅行には慣れていないのですが、ここは添乗員付き旅行にどっぷりつかります。総勢40人くらいの団体です。

お昼すぎに宇治山田駅に到着、バスでおかげ横丁へ。そこで自由行動となり、各自昼食。てこね寿司を食べに「すし久」へ。おかげ横丁全体もそうなのですが、古い建物を利用しており、いわゆる観光地の「・・・横丁」「・・・通」とは一線を画していました。「すし久」も、江戸時代の旅館の風情を残しており、弥次喜多道中にも出てきそうな雰囲気。

その後、バスで外宮へ。伊勢詣ででは、外宮のあとに内宮を参拝するのが決まりだそうです。私は初めての伊勢神宮だったので、少し勉強していきました。

伊勢神宮とは、正式名称ではなく、正式には「神宮」です。「The神宮」です。日本全国にあるあまたの神宮は、●●神宮と呼びますが、その総本山である伊勢には●●は不要なのです。皇族に苗字がないのと近いかも・・。

その神宮は、内宮と外宮、それから14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社によって構成される一大組織です。もちろんその中核が、皇室の祖先といわれる天照大御神お祀りする内宮です。正式には、皇大神宮といいます。

外宮は別の神様をお祀りしています。それは衣食住を始め産業の守り神である豊受大御神です。だから正式名称は、豊受大神宮です。

内宮と外宮それぞれに正宮があり、20年ごとに遷宮されます。なので、正宮の隣には必ず旧正宮の跡地が更地になっています。

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さて、外宮正宮を参拝し、その後、近隣にある別宮(土宮、風宮、多賀宮)も参拝。どれも正宮の縮小版のようで、遷宮するため隣に更地が残っています。

ちなみに、外宮の勾玉池には池にせり出した能舞台があります。以前は、ここで能楽奉納をしていたそうですが、3年前の台風で被害にあい、現在は閉鎖されています。

外宮を出たバスは、二見ヶ浦で夫婦岩を拝んだ後、ホテルへ到着。夜の宴会を経て初日日程終了。翌日舞台にも関わらず、結構皆さん羽目を外しておられました。

7/7(日)は早朝7時半にホテルを出発し内宮へ。お垣内参拝をしるため、全員礼装に準じた服装です。私は濃紺のスーツにネクタイ。普段着と羽織袴に加え、スーツも持参と、なかなか大変でした。

内宮は、五十鈴川に面して配置されており、水との関わりが深いことが感じられます。我々が奉納という名目の発表会を行う、内宮参集殿に荷物を預け、内宮神楽殿に向かいます。そこで、祝詞をあげていただき、そして神楽を拝見するのです。

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神楽殿の中では、全員正座です(畳敷きとはいえ、これが結構つらい)。4人の舞女が、ご神前(奥の台座)に神饌(神様のお食事)を順々においていきます。その後、神職が祝詞を奏上。そして、その後に、いよいよ御神楽が奉納されます。

後で知ったのですが、神楽殿で奉納される御神楽は4段階あり、私たちは最上位の特別大大神楽を奉納しました。当然初穂料が異なります。

 ・御神楽        [倭舞]

・大々神楽    [倭舞・人長舞]

・別大々神楽[倭舞・人長舞・舞楽1曲]

・特別大々神楽[倭舞・人長舞・舞楽2曲]

雅楽の調べとともに、4人の舞女が群舞。その後に、一人ずつ男性が舞い、4人続きます。いずれも、とても鍛え抜かれ、洗練された舞でした。舞を含む雅楽には単調で退屈なイメージを持っていましたが、全く見方が変わりました。厳かな美しさとでもいいましょうか、動きの激しい舞も一部の隙もなく、突き詰められた緊張感が漲りエネルギーを発します。こうした舞楽が、生きたまま千年以上伝わっていることに感動します。とても贅沢な体験でした。

それぞれの特徴は、とても私では説明できないので伊勢神宮HPから転載します。

倭舞:

倭舞は清和天皇の御代から宮中の儀式で舞われています。本来は男子4人の舞ですが、神宮では明治時代に乙女舞に改められました。舞人は舞女が緋色長袴に、白い千早をつけ、紅梅をさした天冠をいただき、右手に五色の絹をつけた榊の枝を持って、楽師の歌にあわせて舞います。舞振りは優雅で歌に伴奏する和琴、笛ふえ、篳篥、笏拍子の調べは、単調ながらも幽玄な余韻があります。

人長舞:

宮中の御神楽の中に「其駒」という曲があり、神楽人の長が舞うので「人長舞」といいます。舞人は葦に千鳥模様を青摺にした小忌衣をつけ、手には御鏡を模した白い輪のついている榊を持ち1人で舞います。舞振りは落ちついた神々しいもので、いわれもめでたい歌舞として尊重されています。倭舞には現代的な華やかさがあるのに対し、人長舞は上代的な幽玄さがあるといえます。

舞楽:

雅楽には、日本で古来歌われてきた国風歌舞(くにぶりのうたまい)、5世紀から10世紀にかけて中国大陸や朝鮮半島、また林邑ベトナム、天竺インドなどから渡来した外来音楽、11世紀ごろ日本の宮廷で流行した朗詠・催馬楽という3種類の歌曲があります。

国風歌舞には、神楽歌・倭舞・東遊(あずまあそび)などがあり、特徴として歌に舞を伴い、和琴・笏拍子などの楽器を伴奏に用います。

外来音楽は一般に雅楽と呼ばれるもので、中国大陸から渡来したものを唐楽(とうがく)といい、朝鮮半島から伝わったものを高麗楽(こまがく)といいます。唐楽には笙・篳篥・龍笛・羯鼓・太鼓・鉦鼓など、高麗楽には高麗笛・篳篥・太鼓・鉦鼓・三ノ鼓などの楽器があります。唐楽・高麗楽を伴奏とする舞を舞楽といいます。唐楽の舞は左舞と呼ばれ、赤色を基調とする装束を着けて舞うのに対し、高麗楽の舞は右舞といい、青色を基調とする装束で舞います。

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