韓国との大接戦を制して、日本チームが見事二連覇を達成しました。原監督が、優勝後インタビューで語った「先月の代表合宿から、日に日にこのチームは進化してきた」というコメントが印象的でした。
プロ集団でも(だからこそ)、短期間にチームとして進化するというのは、実はすごく難しいことなのでしょう。アメリカやプエルトリコチームは、それができなかった。
サッカーでは、代表チームが召集され短期間でチームとして成熟させることは、どの国でも普通です。ところが、野球にはそういう機会はほとんどありません。五輪とWBCだけです。どのチームも慣れていないのです。
韓国と日本というアジアのチームが決勝まで勝ち残った理由は、進化のスピードにあるのかもしれません。各選手の持つコンテクストと、監督がチームとして目指すコンテクストを融合させる、また選手同士も擦り合わせる、それがチームの進化ではないでしょうか。それを、短期間で成し遂げるには、(昨日も書いた)各自のコンテクストを操る能力が優れている必要があります。その点では、アジア人が一歩リードしている気がします。
もし、日本シリーズ、韓国シリーズの覇者と大リーグの覇者が対戦したら、また結果は変わってくるでしょう。WBCは大リーグが企画しているイベントですが、実は(少なくとも現時点では)彼らにとって不利なイベントのようです。本当は、日本人が自らの強みを活かすフィールドを、自ら世界に企画していくべきなのでしょうが。
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